夏目漱石って知ってる?
もちろんッ!!
『こころ』『吾輩は猫である』『坊ちゃん』を書いた作者で、ちょっと前に千円札になった人でしょ?
そうそう。
100年以上前の作家だけど、現在まで作品が教科書に載ったり色んな人に読まれている稀代の作家。
そんな夏目漱石の脳みそが東大の医学部標本室にホルマリン漬けにされているって知ってる??
そうなの?知らなかったッ!!
今回は、
なぜ、漱石の脳は東大に保存されているのか?保存された経緯や一般人にも見る事が出来るのか?と言う気になることについて詳しく調査しました。
夏目漱石の脳が東大に保管されているのは本当?
都市伝説みたいなお話ですが、実際に夏目漱石の脳みそは現在の東京大学にてホルマリン漬けで大事に保管されています。
漱石が亡くなった後に、東京帝国大学(現在の東京大学)で解剖され、そのまま脳みそと長年患っていた胃腸をそのまま寄贈され、現在まで大事にホルマリン漬けにされているそうです。
さらに、東京大学には他にも作家の斎藤茂吉、画家の横山大観、政治家の三木武夫などの著名人の脳みそがホルマリン漬けにされているそうです。
海外ではアインシュタインの脳もホルマリン漬けになって保管されているそうです。
夏目漱石の脳は一般人も見ることができる?展示はある?
残念ながら、今現在は夏目漱石やそのほかの著名人の脳みそは一般公開での展示や一般の方が見る事は出来ません。
1995年9月に行った『人体の世界』と2012年8月に行った音楽フェス「FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO」にて期間限定で公開されたようですが、今現在は見る事が出来ません。
しかし、医学系の大学生や大学院生ならば授業の一貫としての見学や、医学系の研究者や医師などがまっとうな理由があれば見学することが出来る様です。
アインシュタインの脳は遺族に無断で公開展示された事があるそうですが、日本ではなかなか遺族の許可なく展示はむつかしいかと思いますが、もしかしたら今後何かのイベント内での期間限定で公開する可能性もあるかもしれません。
夏目漱石の脳はなぜ東大に保管されている?
生前の漱石は胃腸に関する病気が多く胃潰瘍は4度手術をし、晩年は糖尿病も患っていました。
そして、漱石はストレスに弱く、現代の医学では漱石はうつ病や統合失調症だったのではないかと言われています。
さらに、教鞭をふるっていた学校では生徒が自殺するなどあり、そのストレスから甘いものを大量に食べたりして、もともと弱かった胃腸に負担をかけてしまい腹腔内にて大量の出血をし、弱い50歳にて永眠しました。
漱石と、漱石の妻の鏡子は二人の末娘の雛子が1歳の時に突然死した際に、死因の解明や解剖もせずにいたことをずっと心に引っかかっていました。
漱石夫婦は末娘の死因を解明しなかった事をよくはなしあっており、漱石は日ごろから科学的思考を重んじていたために、漱石の死後、遺体の解剖し死因をハッキリとさせて今後の医学の進歩に役立ててもらう事が漱石の意志だと思い、妻の境子は主治医の真鍋喜一郎に漱石の解剖を依頼しました。
そして漱石が以前教鞭をふるった東京帝国大学の医学部の病理解剖室で真鍋東大医学部の長与又郎教授が執刀し、真鍋喜一郎や杉本東造の医者たちと、鏡子の代理で弟の中根倫(さとし)、門下生の小宮豊隆がみまもる中、約2時間かけて漱石の体を囲色々と調べたそうです。
解剖後は脳と何度も病気をした胃を東大に寄贈する事になり、現在も東大にホルマリン漬けにされているそうです。
夏目漱石の脳が東大に保管されているのは本当?のまとめ
夏目漱石の脳は現在東大にホルマリン漬けにされて大事に保管されています。
残念ながら現在は一般公開は無く、医学の授業の一貫でのみと医師がまっとうな理由があった時のみ閲覧が出来る様です。
漱石の妻の依頼で漱石の死後に死因の解明と、今後の医学の進歩の為に解剖をし、解剖後は脳と長年悪かった胃腸を東京大学に寄贈し、現在まで東大医学部標本室にてホルマリン漬けにされています。
成人男性の平均的な脳の大きさが1400グラムなのに対して、漱石の脳は1425グラムで大きさとしては多少大きかっただけですが、前頭葉がかなり発達していたそうです。
因みに、脳の大きさでは、政治家の桂太郎さんは1600グラム、思想家の村内鑑三さんは1470グラムとなかなか大きかったようですが、アインシュタインの脳は1230グラムと少し小さめでだったので、頭の良し悪しは脳の大きさよりも前頭葉がどれくらい発達しているかの方が重要なのかもしれませんね。
なかなか自分の脳の大きさは図る事はないと思いますが、自分の脳の大きさや前頭葉の発達がどの程度なのかはちょっと気になる所ではありますね。
以上。
最後まで閲覧いただきありがとうございます。