冬の寒さも少しずつ和らぎ、桜のつぼみも膨らんできて、暖かな春の訪れを感じることができます。
春の息吹は日本の四季を感じることができる貴重な瞬間です。
日本では桜はアチラコチラと植えてありますので、満開の桜を見ることはできますが、絶景とも言えるほどの名所といえば数が限られてきます。
その中でもとくにイチオシともいえる絶景の桜を見ることができる場所は『奈良吉野山桜』をあげることができるでしょう。
そこで今回は
・奈良吉野山桜の歴史は?
・奈良吉野山桜の桜守とは?
・奈良吉野山桜、ソメイヨシノと吉野さくらの違いは?
・奈良吉野山桜へのアクセス、まとめ
この4点をくわしく解説していきたいと思います。
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▼勉強になる!▼
奈良吉野山桜の歴史は?

奈良吉野山桜は約1,300年の長い歴史があります。
奈良時代初め、「役行者(えんのぎょうじゃ)」・本名「役小角(えんのおづぬ)」は修験の活動を奈良を中心にしていた人物です。
吉野から大峰・熊野に至る大峰山脈『金峰山』を修験の根本道場を開き、修験道の開祖といわれるようになります。
吉野の桜との結びつきは、役行者が一千日間の参籠修行をされた結果、金剛蔵王権現を感得いたしました。
役行者はそのお姿を山桜の木に彫り金峯山寺の本尊として祀ることにしました。
吉野の桜は神木として崇め奉れるようになり、保護されるようになります。
それ以来、蔵王権現や役行者に対する信仰の証として、信者たちが寄進や献木として植え続けられるようになりました。
長い年月いろいろな歴史の節目に立ち会い、色褪せない信仰の結果が現在の結果になるんですね。
▼素晴らしい場所だよ▼
奈良吉野山桜の桜守とは?

吉野の桜は、一目千本といわれるほど美しく豪華な満開の桜が咲いております。
その数は約3万本といわれております。
その桜は、おもに4か所に密集しています。
吉野山で最もふるくからの玄関口と知られている、近鉄吉野駅周辺から金峯山寺あたりまでの「下千本」。
斜面を白と赤みの花をうめる桜とその後ろに濃い緑の木が対比として落ち着きのある色合いをみせ、金峯山寺から竹林院 郡芳園あたりまでの「中千本」。
急な斜面をのぼり、眼下にひろがる中千本と下千本の桜と町並みを一望できる竹林院 郡芳園から吉野水分神社あたりまでの「上千本」。
もっとも奥まった西行庵付近に静寂の中で桜を見ることができる吉野水分神社から金峯神社までの「奥千本」。
これほどの数の桜を病気にならないようにお世話をする必要があります。
そのお世話をする人を『桜守』といいます。
お世話をする内容としては
・桜の種拾い
・種植え
・苗木育成
・植樹
・土壌改善
・草刈り
・野生の動物によって傷つけられたり、病気になってしまった桜の手当て
・崖と思うほどの斜面の草刈り
このように多岐にわたります。
桜を見に来た人たちに美しい桜を見せたいため。
一本一本の桜の元気な姿を後世に残していきたいためにお世話をしているのです。
ときには命がけの活動をするんですね。
桜守さんの活動には尊敬の念を抱いてしまいます。
奈良吉野山桜、ソメイヨシノと吉野さくらの違いは?

桜と言われますと、ソメイヨシノを思い浮かべる人は多いと思います。
しかし、このソメイヨシノは野生の植物ではありません。
江戸時代末期に染井村から栽培された品種が売り出されました。
このときに、吉野の桜を名前を利用したことからはじまりました。
このことから最大の違いは、吉野の桜は実生、ソメイヨシノはすべて接木、挿し木だという点です。
また、吉野山の桜は下千本・中千本・上千本・奥千本に咲いているのは、ほとんどが白山桜であります。
これらの桜は4月初旬から下千本から順に山上に向かって開花していきます。
普段見ている桜は野生の桜ではないんですねー。

奈良吉野山桜へのアクセス

吉野山へのアクセスを解説していきたいと思います。
・京都より
京都駅
↓ 近鉄橿原線
橿原神宮前乗り換え
↓ 近鉄吉野線
吉野駅
↓ 徒歩
千本口駅
↓ ロープウェイ
吉野山駅
・大阪より
大阪阿部野橋より直通
↓ 近鉄南大阪線
吉野駅
↓ 徒歩
千本口駅
↓ ロープウェイ
吉野山駅
・名古屋より
名古屋駅
↓ 近鉄名古屋線
大和八木
↓ 近鉄橿原線
橿原神宮前乗り換え
↓ 近鉄吉野線
吉野駅
↓ 徒歩
千本口駅
↓ ロープウェイ
吉野山駅

http://www.yoshinoyama-sakura.jp/access.php
電車でのアクセスは『近鉄電車』となります。
直通バスはなく、バスで来ている観光客はツアーでの観光客になります。
春の桜シーズンでは混雑状況次第ではマイカーでの規制がかかります。
マイカーでの観光はおすすめいたしません。
桜のシーズン中では直接中千本・上千本方面へ行かれる場合は、吉野駅から奈良交通臨時バスが出ております。
混雑状況によっては奈良交通臨時バスを使っても良いですね。

【まとめ】
吉野山の桜の関する歴史、桜を保護する人たち、ソメイヨシノとの違い、アクセスを解説してきました。
吉野山の桜は神木として祀ったことから修験道の信徒たちが信仰の証として植えていったものです。
現在では約3万本あり、桜の状態を良くするために保護する人たちが活動しています。
桜のシーズンでのアクセスは電車がおすすめとなっております。
駅からはロープウェイだけでなく、奈良交通の臨時バスを利用することで比較的スムーズにアクセスすることができます。
約3万本の絶景の古来からある白山桜をぜひ見に行きたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございます。
