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東京オリンピックメダル材料は?再利用?製造会社やデザインについても

東京オリンピックメダル材料は?再利用?製造会社やデザインについても

東京オリンピックではメダルラッシュの日本代表選手たち。アスリートにとって大きな価値のあるメダルのデザインも気になりますが、なんとこのメダル、リサイクルで作られたというのです。気になる材料や再利用方法、製造会社についても調べてみました。

東京オリンピックメダル材料は?再利用って本当?

東京オリンピックメダル材料は?再利用?製造会社やデザインについても
みさき
みさき
なんとこれは本当なのです!

東京オリンピックのメダルの材料は「都市鉱山から作る!みんなのメダルプロジェクト」によってリサイクルされた材料で製作されているのです。

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」とは、東京2020大会でアスリートに授与される入賞メダルについて、みなさまがお持ちの使用済み携帯電話等の小型家電等から金属を集めて製作するもので、2017年4月から2019年3月まで2年間にわたるみなさまのご協力を持ちまして、オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅あわせて約5,000個のメダルに必要な金属量を100%回収することができました。

【引用元:https://olympics.com/tokyo-2020/ja/games/medals-project/】

このプロジェクトによって、使用済みの携帯電話やパソコンなどの小型家電が全国から集められました。そして専門の業者によって分解・選別などが行われ、アスリートが目標として掲げるメダルへと姿を変えたのです。

また、「都市鉱山」というワードがとても印象的です。鉱山と聞くと自然がたくさんある地方にある山々をイメージしてしまいますが、今回のオリンピックのメダルの材料が発掘されたのは都市の中の鉱山、つまり各家庭に眠っている鉱山資源を使用しているということなんです。

みさき
みさき
なんともユニークなプロジェクト名です。

そしてこのプロジェクトが実施された理由は、小型家電のリサイクルの定着と環境にやさしい持続可能な社会が東京オリンピック2020のレガシーとなることを目指しているからです。全世界が注目するオリンピックのメダルが、リサイクルで作られていたらリサイクルに興味が出てくること間違いなしですもんね。

プロジェクト結果

回収期間:
2017年4月1日~2019年3月31日

回収量:
全国参加自治体による回収(携帯電話を含む小型家電回収):約78,985トン
NTTドコモによる回収(ドコモショップ約2,300店舗にて、携帯電話を回収):約621万台

最終的な確保金属量:
金:約32kg
銀:約3,500kg
銅:約2,200kg


東京オリンピックメダル製造会社は?作り方は?

東京オリンピックメダル材料は?再利用?製造会社やデザインについても

東京2020オリンピック・パラリンピックでアスリートに送られるメダルは金・銀・銅合わせて約5000個です。

ゆき
ゆき
うわあ!そんなにたくさん!!

そんな膨大な量のメダルの製造を請け負っているのは独立行政法人造幣局(以下、造幣局)です。造幣局といえば貨幣の製造のイメージが強いと思いますが、貨幣のほか、勲章や褒章、また、それらの製造技術を生かした他の金属工芸品を製造する事業を行っています。これまでにも東京1964、札幌1972、長野1998と過去に日本で開催された3大会でもメダルを製造しています。

メダルの製造工程は大きく分けて2つ(メダルの金型を作る工程を除く)。東京2020組織委員会が供給した地金を円形に打ち抜き、それをプレス機にかけながら表と裏のデザインを同時に転写する「圧写」と、圧写後のメダルに着色加工を施して陰影を付け、よりデザインを立体的に表現する「仕上げ」です。

メダル製造の最大の難題は「すべてを同じ品質にする」ということ。メダルの製造は手作業での工程が多いため、これがとても難しいそうです。確かに1個目のメダルと5000個目のメダルが異なっていたら、大問題です。これは職人さん達にとっても大きな課題となりますね。1日8時間チームで作業をして製造できるメダルは15個から20個ほど。加えて各メダルの輝きも同じにする必要があり、何度も試行錯誤を繰り返して製造を行なったそうです。

ゆき
ゆき
あの輝かしいメダルは職人さん達の努力の結晶でもあるんだね。

東京オリンピックメダルデザインは?誰がデザインした?

メダルのおもて面:

IOC(国際オリンピック委員会)規定されており、過去のオリンピックのメダルでもほぼ同じようなデザインとなっています。

おもて面のモチーフ
・パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像
・東京2020オリンピック競技大会の正式名称
・オリンピックシンボル

メダルのうら面:

開催国独自のデザインになります。

今回の東京オリンピックでは「入賞メダルデザインコンペティション」が行われ、プロのデザイナーからデザイン選考の学生を対象に、メダルのデザインが公募されました。421作品の中から選ばれたのはデザイナーの川西純市さんの作品です。

東京2020オリンピックメダルデザインコンセプト

1. 光と輝き -Brilliance-
2. アスリートのエネルギー -Energy of athletes-
3. 多様性と調和 -The unity and diversity-
→ 3つの要素が一つになり、光の環 -Myriad Circle-になる

メダルのデザイン発表された後、SNSでは「クッキーみたい」「ジャムを乗せたら美味しそう」と話題になりました。これに関するご本人のインタビューを見つけたのでご紹介します。

僕も見ました(笑)。これはおもしろいな、と思いました。でき上がったメダルを見て、僕もそう思ったんです。サザエのフタ、という意見もあって、おもしろいことを言うなと。美味しそう、というのは自分でも思いました。でもそれって、別に悪い意味じゃなくて、人間が直感的に感じることなんですよね。

【引用元:https://melos.media/special/44087/2/】

また、メダルのリボンやケースにもこだわって作られているそうです。

リボンのデザインについてそのデザインについて、コンペティション審査会座長でもある文化庁の宮田長官は「藍と紅を基調とした日本らしい組市松模様にしました。色彩感があり、多様性が調和しています」と述べています。また、過去の大会でリボンがくしゃくしゃになっているメダルを見て、しっかりと耐久性があり、かつ肌にも馴染みやすいリボンにしたと説明しています。

ケースは日本の伝統色である藍色を採用し、古来の工芸技術を用いて手作業で作られているそうです。また、円形のフタと本体は磁石でくっつく仕様。メダルをディスプレイできるよう、ケースの側面には傾斜がついており、最適な角度で安定して置いておくことができます。

メダルケース

製造/デザイン:株式会社山上木工/吉田真也(SHINYA YOSHIDA DESIGN)

メダルの仕様
大きさ:直径85mm
厚さ:最小部分7.7mm、最大部分12.1mm
重さ:金/約556g、銀/約550g、銅/約450g
原材料:金/純銀に6g以上の金メッキ、銀/純銀、銅/丹銅(銅95:亜鉛5)
リボン取り付け部分:メダル本体上部への埋め込み式
側面:メダル側面には各競技名(競技名・種別名・性別・種目名)が英語で刻印される

東京オリンピックメダル材料は?のまとめ

今回は、東京オリンピックメダル材料は?再利用?製造会社やデザインについても、と題して調べた内容をご紹介してきました。

まさかオリンピックで使用されるメダルが、一般人の携帯電話や小型家電から作られていたなんて驚きですよね。この試みは東京オリンピックが初めてだそうですが、環境問題に関心が高まっている現代にはとてもぴったりなプロジェクトだと思います。

メダル授与のシーンでは、これまでのアスリートたちの努力に思いを馳せるだけではなく、「このメダルは小型家電の再利用でできているんだな、持続可能な社会のために自分は何ができるのだろう」と、これからの世界について少し考えてみるきっかけになってくれたら嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。