2019年12月22日に、2020年いっぱいで解散を発表したダンス&ボーカルグループ、E-girls。
12月28日、ベストアルバムの発売と有料ライブの配信をもって、9年間の活動に終止符を打ちました。
解散の理由は何だったのでしょうか。
9年間の活動を振り返りつつ、解散理由や、メンバーたちの今後の活動予定などを調べてみました。
E-girlsってどんなグループだったの?
E-girlsは、EXILEや三代目J Soul Brothersが所属するLDH JAPAN所属の女性ダンス&ボーカルグループです。
2011年4月に事務所所属の女性グループ、Dream、Happiness、Flowerを中心に構成されたプロジェクトとして始動しました。
それぞれのユニットグループで活動しながら、全ユニットメンバー総勢21名が参加し、「E-Girls」 名義で2011年12月28日にシングル 「Celebration!」 でデビュー。
メンバーの多くが10代でビジュアルもいいグループなので、アイドルとして分類されていますが、EXILEの妹分だけあって、本格的なパフォーマンスと高い歌唱力を持ち合わせていた点で、他の女性アイドルグループとは一線を画す存在でした。
2012年10月に発売された、3rdシングル 「Follow Me」 からは参加メンバーを選抜する方式を取り入れたり、楽曲によっては制服を衣装に取り入れたりと、AKB48を意識した戦略も取られています。
この曲はオリコンウイークリーランキング初登場2位を記録。
オリジナルアルバムは5枚中4枚がウイークリーランキング1位を記録しました。
しかしメンバーの脱退が激しく、2017年にはリーダーのAyaさんとE-girlsの顔的存在だったAmiさんもグループから離脱し、Dream、Happiness、Flower のプロジェクトは終了。
新たに11人でE-girlsとして再始動することとなります。
その後もシングル、アルバムを発表しますが、かつての勢いを取り戻すことはできず、2019年12月22日に2020年いっぱいで解散することを発表しました。
E-girls解散の理由は社長?不仲説も
気になる解散理由ですが、公式の発表では
“E-girlsは多くの出会いと別れを繰り返しながらも、メンバー同士で支え合い、そしてスタッフの皆さんと手を取り合い8年間頑張ってきました。
でも、いつからかメンバーそれぞれの中で、人生の次なる目標や夢が芽生えるようになり、その想いをメンバー同士で何度も話し合ってきました。
全員が同じ気持ちになれず意見がすれ違うこともありましたが、長い時間をかけてメンバー全員でたくさん考え、今回の決断をさせていただきました。”
とコメントをしていて、メンバーの理想が現実と離れてしまったことを理由としていますが、ネット上では解散理由について、様々な憶測が上がっています。
解散の理由1 社長の方針?
1つは当時の社長の経営方針。
当時の社長、現LDH JAPAN、CEOの森雅貴さんは、2017年7月に元社員4人から酷いパワハラがあったことを、週刊文春に暴露されています。
E-girls解散の発表があった時、社長が元・EXILEのHIROさんから、森さんに交代した2017年以降にメンバーが8人も辞めていることなどが、森さんのパワハラが関係しているのでは?との噂がありましたが、はっきりとした証拠もなく単なる憶測に過ぎないようです。
解散の理由2 メンバーの不仲?
2つめはメンバー同士の不仲説。
これも脱退者が多いことから生じた説だと思われます。
デビュー当時は33人だったメンバーが、解散時には11人にまで減っていました。
不仲説でよく取り上げられているのが、Flowerのメンバーだった、鷲尾伶菜 (わしお・れいな) さんが、他のメンバーをいじめていたという説。
鷲尾さんが所属していたFlowerは、発足時4人組でEXILEのバックダンサーを担当していたのですが、オーディションで2人のダンサーと鷲尾さんに加え、武藤千春 (むとう・ちはる) さん、市來杏香 (いちき・きょうか) さんの、3人がボーカリストとして加入し、9人組として再編成されます。
しかし2014年に武藤さん、2015年に市來さんが脱退し、ボーカリストは鷲尾さんだけになりました。
当時のトレーナーが、 「鷲尾さんが1人で歌いたがっていた」 という情報を漏らしたため、鷲尾さんが他の2人をいじめで追い出したのでは、という噂が流れました。そのせいかは分かりませんが、このトレーナーはクビになったようです。
このエピソードも直接いじめを証明するような話ではありません。
いじめが実際あったかはさておき、女性ばかり33人もいるグループとなると、気の合わないメンバーがいて当然ですし、選抜制をとっていたことを考えると、メンバーでありながらライバルのような関係性もあったかも知れません。
そうなるとメンバー同士の仲がギスギスして当然な気がします。
選抜制はクオリティの高い作品を生み出すために適した手法だと思いますが、一方でどうしても、メンバー間格差が生まれてしまうのがネックです。
実力と人気がものをいう世界ですので仕方がないのでしょうが、気づけば選抜されるメンバーは毎回選抜されるし、何か月も全く選抜されないメンバーもいたようで、脱退者が多い理由が分かる気がします。
視聴者としても、ただでさえ大人数でメンバーが把握しづらいのに、選抜制によりメンバーが曲によって変わると、余計に把握できません。
DreamのメンバーだったAmiさんが人気だったのは、メンバーの中で金髪だったため、目立っていて覚えやすかったのも要因の1つだと思います。
実際、デビュー当初からAmiさん以外のメンバーは分からない、という声はあるようです。
【音楽】Ami以外だと移動しても人数減っても気付かんだろ…E-girls 26人から20人体制へ再編 http://t.co/CM9plNmAMb
— SHOWBIZ_JAPAN (@showbizjapan) January 29, 2015
E-girls Ami以外知らない説
— マいキぃ (@Mikey_mugi) July 18, 2020
Amiさんが2017年にDreamとE-girlsを脱退してから、人気は目に見えて急落し、解散への引き金になりました。
解散理由は1つではなく複数の要因があったとは思いますが、LDHにとって初めての女性グループのマネージメント方法は、革新的ではあったけれど持続が難しかった、ということが大きな要因なのではないでしょうか。
E-girlsメンバー今後の活動

気になる11人のメンバーの今後ですが、佐藤晴美さん、坂東希さん、石井杏奈さん、山口乃々華さんは役者やモデルとして活動。
SAYAKAさん、楓さん、藤井夏恋さんはHappinessとして活動するそうです。
YURINOさん、須田アンナさんは年内いっぱいでLDHを退社しました。
武部柚那さんは新グローバルユニット、「Sweet Revenge」 を結成。
鷲尾伶菜さんはソロアーティストとしてデビューするようです。
惜しまれつつ解散したE-girls。
最後まで頑張って活動してくれた元メンバーの今後の活躍に期待したいですね。