日本に住む人たちにとって避けられない自然災害のひとつである火山の噴火は、特に九州の人にとっては身近な問題ですよね。九州でも有名な大型の活火山である阿蘇山が、もし噴火した場合、まず頑丈な建物の中へ逃げましょう!
逃げる際の注意点や事前にできる備え、福岡県への影響なども詳しく解説していきます。
阿蘇山噴火したらどこに逃げる?
2021年10月20日阿蘇山噴火のニュースが流れました。
#阿蘇山 が噴火 警戒レベル3に引き上げ
噴火で火砕流が火口から1キロ以上の場所に達したのが確認されました。
気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表して、噴火警戒レベルを3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。https://t.co/Cc9UjYJu8l
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) October 20, 2021
以前、Yahoo! JAPANアプリで阿蘇山が噴火したという誤報があり、ネットは一時騒然としました。前回は誤報でしたが、今回は誤報ではありません。
「噴火が起きたらどうすればいいのか」をきちんと知っておかなければいけないな、と考え、この記事を書きました。
阿蘇山が噴火したら頑丈な建物の中へ逃げる!

まず、阿蘇山の噴火が発生したらコンクリート製などの頑丈な建物に避難しましょう!
もし登山中に噴火が発生してしまった場合は、近くに山小屋があれば避難し、ない場合は岩の影に隠れ、からだに噴石などが当たることを防ぐために荷物などでガードします。
噴火中の注意点
マスクなどで口を覆う
噴火して火山灰が降っている間にどうしても外出しなければならない場合、マスクやタオルで鼻と口を覆い、火山灰を吸い込まないようにします。
喘息などの呼吸器系疾患をお持ちの方はより危険になるので、外出を控えるか対策をしっかりして外に出るようにしましょう。
ゴーグルなどがあれば目も守ることができるので、特に阿蘇山付近にお住まいの方はできるだけ事前に用意しておくと安心です!
コンタクトレンズは外す
目に火山灰が入ってしまうと異物感があったり、痛みを感じたりします。避難行動の妨げになるのでコンタクトは外しておきましょう。
視界が悪く危険なので運転は控える
噴火中は火山灰が降り注ぎ、地域によっては昼間でも視界が悪くなってしまいます。視界が悪くなるだけでなく道路の線も見えなくなってしまうので、噴火中の運転は、事故につながりとても危険です。
どうしても車での移動が必要な場合はハザードランプをつけながら、ゆっくり運転するようにしましょう。
部屋に火山灰を持ち込まない
こちらも特に呼吸器系疾患をお持ちの方や、その家族の方は特に気をつける必要があります。
阿蘇山の噴火中に外出した後は、可能であればお風呂で髪やからだの火山灰を落とし、手洗いうがいを行い、衣服についた火山灰もよく払い落としてとにかく火山灰を部屋に入れないことが重要です。
情報を集める
噴火中は気象庁や自治体、Yahoo!などさまざまなメディアで噴火に関する情報が発信され、噴火地点の周辺にいる場合は緊急速報のメールが届く場合もあります。
阿蘇山の噴火をはじめとした災害に備えるために、防災アプリを入れておくと安心です。Twitterなどでも情報を得ることはできますが、悪質なデマ投稿などもあるので信頼しすぎないようにしましょう。
避難時の注意点
からだを守れる服装
- 頭を守れるヘルメットなどを着用
- 軍手・長袖・長ズボンで肌を出さないようにする
- 普段履き慣れているできるだけ底が厚い靴を履く
また、夜間は避けて、複数人で避難するようにしましょう。
阿蘇山噴火したら福岡はどうなる?
阿蘇山が歴史的な大噴火を起こした場合、福岡を含む九州全土を覆い尽くすといわれています。2015年に発生した阿蘇山のマグマ水蒸気噴火では、60kmも離れた福岡県筑後市でも火山灰が降りました。
火山が噴火すると以下の5つの災害が想定されます。それぞれが福岡県に及ぼす影響について解説していきます。
- 噴石
- 火山ガス
- 火山灰
- 火砕流
- 溶岩流
噴石
噴石とは、噴火時に飛んできてしまう大きな石です。その大きさは50cm以上にもなり、当たれば家屋にいても安全とはいえません。噴火の予兆を感じた時点で避難する必要があります。
飛来範囲は噴火口から2〜4kmの範囲といわれているので、福岡県への影響はなさそうです。
火山ガス
噴火時に出る火山ガスは100度以下〜1000度以上という、想像できないほど高温のガスです。火口付近はもちろん、長期的にガスが出る場合は有害物質による人体への影響があるので避難が必要になります。
こちらも、福岡県まで影響が出ることはなさそうです。
火山灰
噴火と同時に噴き出す灰で、トップクラスの活火山である桜島がある鹿児島などでは日常的に降り続いており、車をすぐに汚してしまう嫌な存在です。噴火のその瞬間だけ降るのではなく、何十年も降り続く場合があるようです。
阿蘇山が噴火すると、火山灰が福岡県まで届いたこともあるようです。一般的なマスクは火山灰を通してしまうので、防塵マスクがおすすめです。
火砕流
火砕流は、噴火時に岩石・空気・水蒸気が一緒になって流れる現象です。その温度は700度以上で、時速100km以上の速さで流れることもあるそうです。
大規模な噴火が起きた場合、この火砕流は猛威を振るい数千平方キロメートルを一瞬で覆ってしまうと科学的には考えられています。噴火の予兆が現れた時点での早急な避難が必要です。
もし大規模な噴火が起きた場合は、火砕流は福岡県にも影響を及ぼしそうです。予測された場合は福岡県の人の避難も必要になると想定されます。
溶岩流
溶岩流とは、800度〜1200度のマグマが流れ出る現象です。日本の火山でみられる溶岩流は比較的粘度が高いため時速2〜3kmとゆっくり流れることが多く、ゆとりを持って避難することができます。
福岡県に影響する可能性はなさそうです。
阿蘇山噴火したら被害の範囲は?今から備えられることはある?
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噴火警戒レベルについて知っておく
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【引用元】https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm
事前に普段使わないリュック等の両手が開くバッグに、避難する際に必要になるものをつめておきましょう。噴火だけでなく地震などのその他自然災害でも避難は必要になってくるので、すぐに持って行ける場所に保管しておくと安心です。
また、定期的に電池切れや食品の賞味期限切れをチェックするのも重要になります。Yahoo!が公開している持ち出し品・備蓄品のチェックリストは印刷して準備する際に使うと、とても便利です!
阿蘇山噴火したらどこに逃げる?のまとめ
阿蘇山が噴火したら、とにかく頑丈な建物の中へ逃げましょう!災害はいつ起こるか分からないので、日頃から備えておくことがとても重要になります。
考え出すと恐ろしいですが、日本に住んでいる限り噴火や地震などの災害は正直避けられないものですよね。
もしもの時の備えをきちんとして、命を守れるようにしておきましょう!
